労働力の生産費と労働(労働力が商品)
使用価値を造る労働過程は、同時に価値としての労働を付け加える過程でもあります。資本家にとっての使用価値は売るための手段であって、目的は利潤の元になる価値です。しかし自分が所有している生産手段だけでは使用価値はおろか、利潤の大本である新しい価値も造れません。私達もそうするように、目的にそった欲求を満たそうとすれば、それに相応しい商品を先ず買わなければなければなりません。
資本家にとっての欲求・「労働をさせることを実現し、新しい価値を付加する」効用を持った商品といえばそれは労働力です。その所有者が労働者です。
労働力とは、人間の生きた人格性の内に実存している肉体的、精神的な諸能力の総体で、その能力を発揮、消費することを労働といいます。
しかし、この労働力という商品は、工場の中で直接人の手によって生産することは出来ません。生きた人間の中に実在していることから、人間として満足に生きていくことが労働力の生産ということになります。
生きるためにはその国に相応しい生活物資が必要です。その生活物資の生産は他の労働者によって生産され、その生活物資に費やした労働の量が価値であり、生活費としての労働力の価格・賃金となります。
福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合
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